ハイゼット車中泊照明にLEDテープ取付!間接照明でおしゃれな車内
こんにちは。車中泊バンライフ 運営者の「ホシ」です。
ダイハツの軽商用バン「ハイゼットカーゴ」は、圧倒的な荷室の広さとスクエアな室内空間から、ソロキャンプや車中泊のベース車両として大人気を誇っています。
しかし、実際に夜の車中泊を経験してみると、多くの方が直面するのが「車内の照明が暗すぎる、あるいは眩しすぎて落ち着かない」という明かりの悩みです。
純正のルームランプは荷物の積み下ろしを前提とした設計のため、電球が薄暗かったり、逆に社外品の爆光LEDバルブに交換すると直視できないほど眩しくなり、夜間に車内でリラックスして過ごすことが難しくなってしまいます。
そんなハイゼットの車内を一気に隠れ家カフェや山小屋のような温もりあふれる上質空間へと劇的に生まれ変わらせるのが、LEDテープライトを活用した「間接照明DIY」です。
光源を直接見せずに壁面や天井に反射させる間接照明を取り入れることで、目に優しく落ち着いた光が車内全体を包み込み、就寝前の読書や晩酌のひとときが一段と心地よいものへと進化します。
この記事では、初心者でも失敗せずにハイゼットの車内へLEDテープを取り付ける具体的な手順から、USBやポータブル電源を使った安全な給電方法、配線の隠し方、剥がれ防止対策、車検の保安基準まで分かりやすく徹底解説します。
この記事のポイント
- ハイゼット車中泊でLEDテープの間接照明が圧倒的なリラックス効果を生む理由
- ポータブル電源やUSB給電を活用したバッテリー上がりの心配ゼロの安全給電術
- 天井ルーフサイドやピラーの隙間を活用したプロ級の美しい配線隠しテクニック
- 夏の高温でも剥がれない3M耐熱両面テープの選び方と車検保安基準のクリア条件
ハイゼット車中泊照明にLEDテープを取り付ける基礎知識とメリット

ハイゼットカーゴの室内照明をアップグレードするにあたり、なぜ一般的なランタンや純正ランプの交換ではなく「LEDテープによる間接照明」が選ばれるのでしょうか。
商用車であるハイゼットの内装は鉄板が露出している箇所も多く、そのままではどうしても無機質で冷たい印象になりがちです。
ここでは、LEDテープライトが車中泊において発揮する驚くべきメリットや、直接照明との違い、色温度の選び方など、失敗しないための基礎知識を詳しく紐解いていきます。
LEDテープがハイゼット車中泊の照明に最適な理由
車中泊における照明器具といえば、手軽に持ち運べるLEDランタンや、純正ルームランプのLEDバルブ交換を真っ先に思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、実際に狭い軽バンの車内でLEDランタンを使ってみると、テーブルの上に置けば貴重な作業スペースを圧迫し、天井から吊り下げれば頭にぶつかったり真下に強い影が落ちてしまったりと、置き場所のストレスが常に付きまといます。
また、点光源であるランタンは強い光が1箇所に集中するため、視界に入るとギラギラとして眩しく、夜間に長時間くつろぐには適していません。
そこで圧倒的な威力を発揮するのが、細長いテープ状の基板に無数の微小LEDチップが並んだ「LEDテープライト」です。
LEDテープの最大のメリットは、厚みがわずか数ミリ程度しかなく極めて軽量なため、ハイゼットの天井の段差やサイドのルーフフレーム、棚の裏側など、車内のあらゆるデッドスペースに貼り付けて一体化できる点にあります。
頭上の居住空間を1ミリも圧迫することなく、車内の端から端まで均一で途切れのない線状の光を届けることができるため、狭い車内が視覚的に広く開放的に感じられる効果も得られます。
(出典:一般社団法人日本自動車連盟(JAF)公式「クルマの基礎知識と安全カーライフ」)
さらにLEDテープは消費電力が非常に小さく、一般的な5VのUSB給電モデルであれば、1時間あたりの消費電力量はわずか5W〜8W前後に収まります。
小型のモバイルバッテリー(10,000mAh)でも一晩中余裕で点灯し続けられるほどの省エネ性能を誇り、電気の残量をシビアに管理したい車中泊において絶大な安心感をもたらします。
ハサミマークのプリントされた箇所で自由にカットして車内サイズに合わせられるため、ハイゼットの荷室空間に隙間なくシンデレラフィットする点も大きな魅力です。
車内の無機質な鉄板に温かみのある光が灯ることで、単なる商用軽バンだった愛車が、まるで自分専用の動く隠れ家へと一瞬で昇華します。
直接照明と間接照明の違いと眩しさを防ぐレイアウト
車内照明をDIYする際に初心者が最も陥りやすい失敗が、LEDテープの発光面をそのまま下向きや室内側に向けて露出させてしまう「直接照明」の配置です。
直接照明は光を効率よく室内へ届けることができますが、高輝度なLEDチップの粒々が直接視界に入り込むため、強い眩しさを引き起こし、目が疲れやすくなってしまいます。
特に夜間の車中泊では、天井を見上げて寝転がったりリクライニングしてくつろぐ時間が長いため、真下を照らす直射光は非常に不快な刺激となって安眠を妨げます。
そこで絶対に採用したいのが、光源そのものを隠し、天井や壁面の鉄板、あるいは木製パネルに向けて光を照射して反射させる「間接照明レイアウト」です。
光を一度別の面にバウンス(反射)させることで、光の角が取れて柔らかく拡散し、車内全体が優しく包み込まれるような心地よい陰影が生まれます。
ハイゼットカーゴの室内において、間接照明を仕込むのに最も適した絶妙なポイントが「天井サイドのルーフフレーム裏」および「オーバーヘッドシェルフの溝」です。
ハイゼットの天井両サイドにはルーフフレームに沿ったわずかな窪みや段差が存在し、ここにLEDテープを斜め上向きに貼り付けることで、天井の内張り全体をふんわりと照らし出すことができます。
荷室のベッドに横たわった状態の目線の高さから、LEDチップ自体が直接見えない角度を綿密に計算して貼り付け位置を決定しましょう。
光源が見えないのに車内全体が均一に明るいという状態を作り出すことこそが、まるで高級ホテルのラウンジやカスタムキャンパーのような洗練された雰囲気を醸し出す秘訣です。
直射光によるギラつきを物理的にシャットアウトすることで、夜間に本を読んだりスマートフォンを操作する際にも目の負担が劇的に軽減されます。
車内全体の光の陰影が美しく調和し、限られた軽バンの室内とは思えないほどの広がりと落ち着きを演出することができます。
車中泊に適した色温度と電球色を選ぶメリット
LEDテープを選ぶ際に、明るさと同じくらい重要な決め手となるのが「色温度(ケルビン:K)」の選定です。
市販のLEDテープには、青白くシャープな「昼光色(約6500K)」、自然な太陽光に近い「昼白色(約5000K)」、そして暖かみのあるオレンジ系の「電球色(約2700K〜3000K)」が存在します。
車中泊で心身を休め、上質な睡眠を手に入れたいのであれば、迷うことなく「電球色(2700K〜3000K)」を選択することを強くおすすめします。
青白い昼光色の光にはブルーライトが多く含まれており、脳を覚醒させて睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制してしまう性質があります。
就寝前の狭い車内で青白い光を浴び続けてしまうと、神経が高ぶって寝付きが悪くなったり、夜中に目が覚めてしまう原因になりかねません。
これに対して温かみのある電球色の光は、夕暮れ時や焚き火の炎に近い波長を持っており、副交感神経を優位にしてリラックス状態へと導く心理的効果を持っています。
ハイゼットの車内に木目調パネルやアウトドアギアを取り入れている場合、電球色のオレンジがかった光が木肌やファブリックに美しく映え、温もりのあるインテリアの魅力を最大限に引き出してくれます。
また、屋外への光漏れという実用面においても、落ち着いた電球色は周囲の景観に自然に溶け込み、キャンプ場でのマナー維持にも大きく貢献します。
さらに電球色は虫が好む紫外線領域の波長をほとんど含まないため、夜間のドア開閉時に虫が車内へ飛び込んでくるリスクを大幅に低減できる実用的なメリットも備えています。
旅先での疲れた身体を優しく包み込み、心地よい眠りへと誘う照明空間を構築するために、色温度の選定は決して妥協できない最重要項目です。
温かな光に優しく包まれて過ごす車内の時間は、日々の喧騒を忘れさせてくれる極上の癒やしをもたらし、翌日のロングドライブや観光への活力となります。
COBタイプと通常SMDタイプの比較とおすすめ仕様

LEDテープを購入する際、主に従来型の「SMD(表面実装)タイプ」と、近年急速に主流となりつつある最新の「COB(チップオンボード)タイプ」という2つの方式が存在します。
従来型のSMDタイプは、テープ基板の上に数センチ間隔で四角いLEDチップが並んでいる構造をしています。
安価ですが、光の粒々が目立ち間接照明としては粗さが残ります。
これに対して現在車中泊DIYで圧倒的に推奨されるのが、基板上に数百個もの超微小LED素子を高密度に敷き詰め、蛍光体シリコンで一本のシームレスな帯状に封止した「COB LEDテープ」です。
COBタイプは素子同士が隙間なく密着しているため、光の粒感が完全に消滅し、まるで一本の美しいネオン管が発光しているかのような極めて滑らかな面発光を実現します。
壁面や天井に光を反射させた際にも、ムラのない均一な美しいグラデーションが広がり、間接照明としての完成度が飛躍的に向上します。
| 比較項目 | COB LEDテープ | SMD LEDテープ | 車中泊での選び方 |
|---|---|---|---|
| 発光の均一性 | 粒感ゼロの完全シームレス発光 | チップごとのドット感が目立つ | 間接照明の美しさならCOB一択 |
| 照射角度 | 約180度の超広角照射 | 約120度の指向性照射 | 広範囲を柔らかく照らせる |
| 価格の目安 | 2,000円〜3,500円(2m〜3m) | 1,000円〜2,000円(2m〜3m) | わずかな差額で仕上がりが激変 |
価格差は1,000円程度ですので、車内を上質に仕上げたいのであれば、絶対にCOBタイプを選ぶのが後悔しない賢い選択です。
光の粒が見えてしまうと「いかにもDIYでテープを貼りました」というチープさが出てしまいますが、COBなら純正オプションと見紛うほどの美しい仕上がりを手軽に手に入れることができます。
さらに発光面全体がシリコンで保護されているため、埃や湿気に強く、長期的な信頼性にも極めて優れています。
ハイゼット車内の配線ルートと天井ピラーの構造
ハイゼットカーゴ(S321V/S331V、および現行S700V/S710V)の車内構造を理解することは、美しい配線処理を行うための必須前提となります。
ハイゼットは荷物を最大限積載するために無駄を削ぎ落とした商用設計となっており、ルーフサイドやピラー部分には鉄板の継ぎ目や樹脂トリムの段差が多数存在します。
上級グレード(クルーズ系)では成型天井トリムが全体を覆っていますが、スタンダードグレードでは薄型ルーフライニングが中央に配置され、外周部には鉄板フレームが露出しています。
この鉄板フレームと天井ライニングの隙間こそが、LEDテープの配線を車載工具なしで押し込んで隠せる絶好の隠蔽配線ルートです。
配線のスタート地点となる電源(ポータブル電源やUSBポート)は、多くの場合荷室のフロア上やベッド下、あるいは運転席・助手席の間に設置されます。
荷室後方から天井へ配線を立ち上げる場合は、リアのクォーターピラーの内張り裏側やウェザーストリップ(ドアパッキンゴム)の溝を利用するのが最もスマートです。
ウェザーストリップは手で引っ張るだけで簡単に浮かせることができるため、隙間にコードを挟み込んでゴムを戻すだけで、配線を完全に視界から消し去ることができます。
車体の可動部やシートのスライドレール周辺に配線を通してしまうと、走行中の振動やシート移動によってコードが噛み込み、断線やショートを引き起こす重大な事故に直結します。
配線ルートは必ず車体の固定骨格部分に沿わせ、要所をクランプや結束バンドで固定しながら最短距離で天井へと導く設計を心がけてください。
ハイゼット車中泊照明にLEDテープを取り付けるDIY手順と車検対策

基礎知識と構造を把握したところで、いよいよ実際の取り付け作業と失敗しない施工テクニックへと進みましょう。
作業自体は非常にシンプルですが、「下地処理の徹底」や「熱対策」「車検適合性の確保」など、長く安全に使い続けるためのプロの重要ポイントが凝縮されています。
ここからは、必要な準備物から具体的な施工ステップ、そして安心して車検をパスするための法規対策までを順を追って徹底解説します。
必要な工具と3M耐熱両面テープなどの準備物
ハイゼットへのLEDテープ取り付けをスムーズに進めるために、まずは必要な工具と部材を漏れなく揃えましょう。
今回紹介する工法はUSB給電方式を採用するため、ハンダ付けや電工ペンチによる圧着作業などの専門的な電気工作工具は一切不要です。
まず主役となる部材は、5V USB給電タイプのCOB LEDテープ(長さ2m〜3m・電球色)と、無段階調光コントローラーです。
そして作業の成否を決定づける最重要アイテムが、貼り付け面を完璧に脱脂するための「シリコンオフ(脱脂スプレー)」または「無水エタノール」です。
車の内装や鉄板には、目に見えない油分、ホコリ、保護ワックスなどが付着しており、これらを完全に除去しない限りどんな強力なテープも数週間で剥がれ落ちてしまいます。
さらに、LEDテープの裏面にあらかじめ貼られている安価な両面テープは接着力が弱く耐熱性もないため、自動車内装専用の「3M社製 耐熱ハイタック両面テープ(アクリルフォーム厚さ0.8mm〜1.2mm)」を用意し、貼り替えて使用するのがプロの鉄則です。
その他に用意すべき道具は、配線を隙間に押し込むための樹脂製「内張り剥がし(クリップクランプツール)」、テープをまっすぐ切断するための「工作ハサミ」、余分なコードを束ねる「配線固定クリップ」および「結束バンド」、作業中の手元を照らす「充電式ヘッドライト」、拭き取り用の「マイクロファイバークロス」です。
これらはすべてホームセンターやカー用品店、ネット通販で手軽に揃えることができ、総予算も工具込みで4,000円〜6,000円前後に収まります。
道具を事前に手元に揃えて作業環境を整えることで、途中で買い出しに走る無駄を省きスムーズに施工できます。
特に脱脂用のクロスは複数枚用意しておき、汚れを引き伸ばさずに常に綺麗な面で拭き上げられるよう準備しておくと安心です。
作業前の確実な下準備が、長期間トラブルなく使い続けるための最大のカギとなります。
USBやポータブル電源から安全に電源を確保する方法
DIY初心者にとって最も不安が大きいのが「電源をどこからどのように取るか」という電気系統の接続問題でしょう。
車のカスタムでは、純正のルームランプ配線からエレクトロタップで電気を分岐したり、ヒューズボックスから常時電源を取り出す手法がよく紹介されます。
しかし、車載のメインバッテリーから直接給電する方法は、就寝中に照明を消し忘れたり長時間点灯させたりした場合に、翌朝「バッテリー上がりでエンジンがかからない」という最悪のトラブルを引き起こす危険性を常に孕んでいます。
車中泊という旅先のアクシデントを未然に防ぐためにも、照明の電源は車両側の電気回路から完全に独立させ、「ポータブル電源」または「モバイルバッテリー」からUSB(5V)で給電するシステムを強く推奨します。
USB給電タイプのLEDテープであれば、USBポートにプラグを差し込むだけで即座に通電し、車両のヒューズが飛んだり配線がショートして車載ECUを破損させるリスクが物理的にゼロになります。
(出典:国土交通省「道路運送車両の保安基準」)
ポータブル電源を使用すれば、照明だけでなく電気毛布やスマホの充電と合わせて一括でバッテリー残量をモニター管理できるため、精神的な安心感が段違いです。
もしポータブル電源をお持ちでない場合でも、容量10,000mAh〜20,000mAh程度の市販モバイルバッテリーが1台あれば、一晩あたり約8時間〜12時間の連続点灯が十分に可能です。
手軽さと安全性を両立した給電方式を採用することで、電気工作の経験が浅い初心者でも安心して間接照明ライフをスタートでき、旅先での電源トラブルを未然に防ぎます。
車内の段差やピラーに沿わせる配線隠しの具体的手順
電源の確保方法が決まったら、次はLEDテープ本体の設置と、コードを美しく隠すルーティング作業に取り掛かります。
配線が車内にブラブラと垂れ下がっていると、見た目が著しく損なわれるだけでなく、荷物の積み下ろし時にコードを引っ掛けて断線させる原因になります。
まず、ハイゼットの天井ルーフサイドの施工位置を決め、端から慎重にLEDテープを貼り進めていきます。
テープを貼り終えたら、端子から伸びるUSB給電ケーブルを天井ライニング(内張り)のフチの隙間へと滑り込ませていきます。
プラスチック製の内張り剥がしを使って、天井ライニングのフチを軽く数ミリ押し下げながら、隙間にコードを指先でグッと押し込んでいくのがコツです。
天井の隙間に収まった配線は、そのまま車体後方のリアピラーへと誘導します。
ピラー部分に差し掛かったら、バックドアやスライドドアの周囲に嵌め込まれている黒いゴムパッキン(ウェザーストリップ)の溝を活用します。
ウェザーストリップの端を指で手前に引っ張ると簡単に浮き上がりますので、鉄板の折り返し部分とゴムの間の空間にコードを沿わせ、上からゴムをポンポンと叩いて元通りに押し込みます。
こうすることで、コードは完全にゴムパッキンの内側に密閉され、外からは1ミリも配線が見えない純正クオリティの美しい隠蔽配線が実現します。
床面付近までコードが降りてきたら、ベッドキットの脚の裏側やフロアマットの下を通し、ポータブル電源の設置場所までスマートに引き込みます。
途中で余ってしまった長いコードは、無理に引っ張ったり結んだりせず、小さく束ねて結束バンドで固定し、目立たない隙間に収めておきましょう。
配線が一切見えないプロ仕様の仕上がりは車内の生活感を完全に消し去り、車中泊の雰囲気を格段に引き上げてくれます。
同乗者からも「これどうやって配線しているの?」と驚かれるような、純正オプションと見紛うクオリティを達成しましょう。
夏の熱で剥がれないための脱脂とアルミモール施工
車中泊DIYで最も頻発するトラブルの第1位が、「夏場の猛暑で両面テープの粘着剤がドロドロに溶け、天井からLEDテープがベロンと垂れ下がってしまう」という現象です。
真夏の炎天下に駐車した軽バンの車内温度は60度〜70度近くに達し、ルーフの鉄板部分は目玉焼きが焼けるほどの超高温になります。
この過酷な熱環境に耐え抜くためには、「完璧な脱脂処理」と「下地レールの活用」という2つの防衛策が絶対に欠かせません。
まず脱脂作業ですが、貼り付け予定の鉄板や樹脂面に対して、シリコンオフを吹き付けたマイクロファイバークロスで往復2回以上、キュッキュッと音が鳴るまで徹底的に拭き上げます。
手の脂やわずかなホコリが残っているだけで接着面積が大幅に減少し、熱膨張によってテープが浮き上がる原因になります。
そして、さらに耐久性を極限まで高めたい場合におすすめなのが、ホームセンターで手に入る「アルミチャンネル」や「配線カバーモール」を下地レールとして車体側に固定し、そのレールの中にLEDテープを収める工法です。
アルミは熱伝導率が極めて高いため、LEDチップ自身が発する熱を効率よく放熱し、LEDの熱劣化や粘着剤の軟化を物理的に防ぐ効果があります。
| 施工方法 | メリット | 注意点・対策 |
|---|---|---|
| 鉄板へ直貼り | 作業が最も簡単で低コスト、省スペース | シリコンオフによる完璧な脱脂が必須 |
| アルミモール併用 | 抜群の放熱性、脱落ゼロ、乳白カバーで美観向上 | モールの切断工具と固定両面テープが必要 |
| 配線モール併用 | ハサミで切れて加工が容易、軽量で貼りやすい | 放熱性は低いため低出力USBモデル推奨 |
丁寧な下地作りと適切な部材選定を行うことで、何年経っても一度も剥がれることのない、強固で美しいプロ品質の照明空間を維持することができます。
過酷な車内環境を前提とした確実な施工こそが、長く安心して車中泊ライフを楽しむための最大の防波堤となり、四季を通じて快適な点灯を維持します。
車検の保安基準をクリアする注意点とLEDテープ取り付けまとめ

車の内装にLED照明を追加する際、多くのユーザーが不安に感じるのが「このまま車検に通るのか」という保安基準適合の問題です。
結論から申し上げますと、適切に設置された室内間接照明であれば、基本的には問題なく車検に合格します。
しかし、道路運送車両の保安基準には、室内灯やその他の灯火類に関して厳格なルールが定められており、これらに抵触すると車検落ちの対象となってしまいます。
車検を確実に一発でパスするために、以下の3大厳守事項を必ず頭に叩き込んでおきましょう。
第1に、「運転席からの直接視界およびミラーの視界を妨げないこと」です。
走行中にLEDの光がフロントガラスやサイドミラーに強く反射して周囲の交通状況が見えにくくなる状態は、安全運転を阻害するため明確に保安基準違反となります。
第2に、「車外から見たときに、他の交通を幻惑する強烈な光や、赤色・青色の灯火が外へ漏れていないこと」です。
特に後方に向けて赤い光を照射したり、前方に向けて青色や赤色の光を漏らすと、テールランプや緊急車両の赤色灯と誤認される恐れがあるため厳格に取り締まられます。
室内照明は必ず「白色または電球色」に限定し、走行中は消灯しておくのが最も安全確実な対策です。
第3に、「走行中に確実に消灯できる独立スイッチが備わっていること」です。
車検場に車を持ち込む際は、ポータブル電源からUSBプラグを抜いておくか、調光器の主電源スイッチをOFFにしておくことで、検査官から灯火類としての指摘を受けるリスクを未然に防ぐことができます。
最後に、本記事で解説した重要なポイントを振り返りましょう。
・車中泊照明には省電力で省スペースな「COB LEDテープ(電球色2700K〜3000K)」が最も理想的
・光源を直接見せず、天井や壁面に光を反射させる「間接照明レイアウト」で眩しさを完全防止
・車両のバッテリー上がりを防ぐため、電源は「ポータブル電源またはUSB給電」で完全に独立化
・天井の隙間とドアのウェザーストリップゴムを活用することで、初心者でも美しい完全隠蔽配線が可能
・夏の高温による剥がれを防ぐため、「シリコンオフによる脱脂」と「3M耐熱両面テープ」の併用が鉄則
・シーンに合わせて光量を調節できる「無段階調光器やリモコン」を導入し、省エネと快適性を両立
・車検対策として、走行中に視界を妨げない配置を徹底し、走行時は確実に消灯できる仕様を維持
LEDテープ照明DIYは、高度な電気工作を必要とせず、少ない予算と半日で高い満足感を得られます。
ぜひあなたも自分だけの心地よい光の空間を作り上げ、次の週末は温かな明かりに包まれた特別な車中泊の旅へと出かけてみませんか。
よくある質問(FAQ)
Q1. ハイゼットの車内にLEDテープライトを取り付けたままで車検に通りますか?
A. はい、車内の室内灯(ルームランプ補助や間接照明)として適切に施工されていれば車検に合格します。
ただし、運転席から見て前方やサイドミラーに光源が直接反射して視界を妨げないこと、赤や青など保安基準で規制される灯火色を走行中に外へ漏らさないこと、配線やスイッチがしっかり固定されていることが条件です。
スイッチで走行中に消灯できるようにしておくのが最も確実です。
Q2. 車のメインバッテリー上がりの心配はありませんか?電源はどこから取るのが安全ですか?
A. 車中泊中の照明電源は、車両のメインバッテリーではなくポータブル電源やUSBモバイルバッテリーから給電することを強く推奨します。
シガーソケットやルームランプ配線から常時電源を取ると、就寝中にバッテリー上がりを起こし翌朝エンジンが始動できなくなるリスクがあります。
USB給電タイプの5V LEDテープを選べば、ポタ電に挿すだけで安全・安心に一晩中点灯できます。
Q3. 夏の暑さや振動でLEDテープの両面テープが剥がれて落ちてくるのを防ぐには?
A. LEDテープ付属の簡易両面テープに頼らず、3M社製の車外・車内用耐熱アクリルフォーム両面テープ(耐熱温度80度以上)に貼り替えるか、アルミアングルやプラスチックモールを取り付けてそこにテープを貼るのが鉄則です。
また貼り付け前の「シリコンオフや無水エタノールによる完全な脱脂」が剥がれ防止の成否を分けます。
Q4. 車中泊でくつろぐのに最適なLEDテープの色温度や明るさの目安は?
A. 車中泊のリラックス空間には、温かみのある「電球色(2700K〜3000K)」が最も適しています。
昼光色や昼白色は青白く眩しすぎて夜間に落ち着けません。
また、無段階調光(ディマー)機能やリモコン付きのモデルを選ぶと、食事や作業時は明るく、就寝前はほんのり暗く調節できるため快適性が劇的に向上します。


