エブリイのルーフコンソールを自作して収納力アップ!天井空間の活用術
こんにちは。車中泊バンライフ 運営者の「ホシ」です。
スズキ・エブリイは広大な室内空間が魅力ですが、車中泊や普段使いで小物が増えてくると荷室やシート周りが散らかりがちです。
特にハイルーフ仕様のエブリイには、運転席や助手席の頭上に驚くほど広大なデッドスペースが眠っています。
この未利用の頭上空間にルーフコンソール(オーバーヘッドシェルフ)を自作すれば、車内の収納力と快適性が劇的に跳ね上がります。この記事では、エブリイの頭上空間を最大限に活かす設計寸法から、車体を傷つけずに作る具体的なDIY手順まで徹底的に解説します。
- エブリイハイルーフの広大な頭上デッドスペースを極上収納に変える自作メリット
- 純正サンバイザーの開閉軌道とルームミラー視界を両立する失敗しない寸法設計
- 木製天板・イレクターパイプ・ネット式の3大構造比較と軽量な木材の選び方
- 急ブレーキ時の荷物飛び出しを防ぐストッパー構造と車検の突起物規制クリア法
エブリイの頭上空間を活用するルーフコンソールのメリットと純正比較

軽商用バンの王道であるスズキ・エブリイは、商用車ならではの高い天井高が大きな特徴です。
しかし前席の頭上空間は普段の運転では全く使われておらず、完全なデッドスペースになっています。
ここでは、ルーフコンソールを自作することで得られる圧倒的な収納力と、純正オプションとの違いについて詳しく解説します。
ハイルーフ特有の広大なデッドスペースを有効活用する圧倒的収納力
エブリイのハイルーフ仕様(DA17V / DA17W)は、荷室から前席にかけて室内高が約1,240mmも確保されています。
運転席や助手席に大人が深く腰掛けても、頭上からフロントガラスの上端部にかけて約250mm〜350mmもの広大な空間が余っています。
この空間にルーフコンソール(オーバーヘッドシェルフ)を設置すれば、車内で最も散らかりやすい軽量小物をすべて一箇所に集約することが可能になります。
車中泊で必ず使う窓用遮光シェードや、かさばるボックスティッシュ、タオル、着替え、サンバイザー用ポーチなどを頭上に収納できます。
純正オプションとの違い!自作なら費用1/4で自由なレイアウトが可能
スズキの純正アクセサリーカタログにも「マルチルーフバー」や「オーバーヘッドシェルフ」といった頭上収納オプションがラインナップされています。
純正品はフィッティングや品質の面では間違いありませんが、本体価格と工賃を含めると約2万円から3万円近い高額な出費になってしまいます。
また、純正のシェルフは開口部の高さや奥行きが固定されており、厚みのある冬用シェードや大きめの荷物を入れようとすると引っかかってしまうことがあります。
一方、ホームセンターの木材やアングル金具を活用した自作DIYであれば、総額4,000円から7,000円前後の格安予算で製作可能です。
さらに自作であれば、天板の奥行きを深くして収納力を倍増させたり、前面にティッシュ取り出し口を設けたりと、自分好みの機能を自由自在に組み込めます。
車中泊グッズや小物をサッと取り出せる運転席・助手席の利便性
車中泊の旅先では、道の駅やサービスエリアに到着した後、車外に出ることなく運転席から後部座席へスムーズに移動したい場面が多々あります。
雨の夜や寒い冬場など、車外に出ずに車内で素早く窓の目隠しシェードを貼りたい時に絶大な威力を発揮します。
荷室の奥深くにしまい込んだ荷物をわざわざ探す手間がなくなり、着席した状態のまま片手で必要なアイテムへ即座にアクセスできます。
また、運転中にもサングラスやウェットティッシュ、高速道路の領収書などを視線を大きく逸らさずに取り出せるため、日常ドライブの安全性も向上します。
失敗しない設計寸法!サンバイザー干渉と視界確保を両立する基準

ルーフコンソールの自作において、最も綿密な計算とクリアランス設計が求められるのが前席周りの可動部です。
適当なサイズで天板を作ってしまうと、日差しが眩しい時にサンバイザーが使えなくなったり、ルームミラーが見えなくなる大失敗を招きます。
ここでは、安全運転と実用性を両立するための「寸法の黄金比」とクリアランスの基準を詳しく解説します。
サンバイザーの開閉軌道を徹底検証!干渉を防ぐ天板の奥行き寸法
エブリイの自作ルーフコンソールで初心者が最も陥りやすい落とし穴が、「サンバイザーとの物理的干渉」です。
純正のサンバイザーは天井付近の回転軸を中心に円弧を描いて前後に可動するため、下ろした状態と跳ね上げた状態で必要な空間が異なります。
天板をフロントガラスギリギリまで伸ばしてしまうと、サンバイザーを下ろそうとした瞬間に天板の角にぶつかり、遮光ができなくなってしまいます。
これを回避するための基本寸法は、サンバイザーの回転軸から後方へ約60mm〜80mm離した位置に天板の前面エッジを設定することです。
エブリイDA17系の場合、天板の奥行きを250mm〜300mm程度に設定すれば、サンバイザーの全開可動域を完璧にクリアできます。
もし奥行きをさらに深くして大容量化したい場合は、サンバイザーが通る左右の部分だけ天板を切り欠く「逃げ加工」を施すのがプロの裏ワザです。
ルームミラーの後方視界を遮らない高さ設定とヘッドクリアランス
フロントガラスの中央上部に設置されている純正ルームミラーの視界と操作性を確保することも、極めて重要な安全設計ポイントです。
天板の取り付け位置が低すぎると、ルームミラーの上半分が天板で隠れてしまい、後方の車両や障害物が見えにくくなってしまいます。
また、夜間に後続車のヘッドライトの眩しさを軽減する「防眩切り替えレバー」に指が入らなくなる不便も生じます。
天板の下面ラインは、ルームミラーの上面ステーから最低でも20mm以上のクリアランスを保つ高さに設定してください。
さらに運転者や助手席の同乗者が座った際、頭と棚の間に十分なヘッドクリアランスが確保されているかも入念に確認する必要があります。
座面から天板下面までの高さは、成人男性が座っても頭上に握り拳ひとつ分(約100mm〜150mm以上)の余裕を残す設計が理想的です。
乗降時の安全を確保する角のR加工と適正な天板の厚み選定
エブリイは車高が高いため、乗り降りの際に頭を前傾させて車内に入り込む姿勢をとることが多くなります。
その際、天板の角が鋭利な直角のままになっていると、万が一頭をぶつけた時に皮膚を深く切る重大な怪我につながる危険があります。
乗員の安全を確保するため、車内側に向き合う天板の四隅は半径25mm〜35mm以上の丸みを持たせるR加工(アール加工)を必ず施してください。
缶詰の底や丸いキャップを木材の角に当てて墨付けし、ノコギリやヤスリで滑らかな曲線に削り落としておくことが必須の安全対策です。
天板に使用する木材の厚みに関しては、薄すぎると中央が垂れ下がり、厚すぎると頭上空間が狭くなり重量も重くなってしまいます。
軽さと強度のバランスが最も完璧な厚みは「12mm〜15mm規格」であり、この厚みであればティッシュやシェードを載せてもビクともしません。
| 比較項目 | スズキ純正オーバーヘッドシェルフ | 自作DIYルーフコンソール |
|---|---|---|
| 導入費用相場 | 約18,000円〜25,000円(工賃別) | 約4,000円〜7,000円(圧倒的低コスト) |
| 開口部と収納力 | 樹脂モールで開口部がやや狭く固定 | 奥行きや開口幅を自由に完全カスタマイズ可能 |
| 耐荷重性能 | 約5kg〜10kg(メーカー指定) | 約10kg〜15kg(ステー構造により高強度) |
| デザイン・質感 | 純正グレー内装に馴染む樹脂成型 | 天然木やファブリックなど好みの質感を演出可 |
自作ルーフコンソールの3大構造!木製天板・パイプ・ネットの徹底比較
エブリイのルーフコンソールを自作するアプローチには、大きく分けて3つの代表的な工法が存在します。
加工のしやすさや耐荷重、見た目の好みに応じて最適な構造を選択することが重要です。
それぞれの構造の特徴とメリット・デメリットを詳細に比較して、あなたに最適な工法を見つけましょう。
木製天板ダイレクトマウント式!見た目の美しさと使いやすさの両立
最も多くのバンライフ愛好家に支持されている王道のDIYスタイルが、「木製天板ダイレクトマウント式」です。
左右のアシストグリップ取り付け穴やピラー上部に強固な金属ステーを固定し、切り出した木製天板を直接ボルト留めする構造です。
この構造の最大の魅力は、家具のような美しい木目の温もりと抜群の安定感にあります。
平らな板の上に物を置くため、荷物の底が安定し、小さな小物や充電ケーブルが隙間から落ちる心配が一切ありません。
また、前面に丸棒やアルミパイプを取り付けて「落下防止フェンス」を作ったり、底面にLEDダウンライトやUSBソケットを埋め込むなど、後からのカスタム拡張性も抜群です。
イレクターパイプ骨組み式!抜群の剛性とパーツ拡張の自由度
強度と機能性を最優先したいガレージライクな自作派に人気なのが、「イレクターパイプ骨組み式」です。
矢崎化工のイレクターパイプ(外径28mm)を組み合わせて天井に頑丈なフレームを組み、ワイヤーメッシュやプラダンを敷く高強度スタイルです。
この構造の最大の強みは、金属フレームならではの強靭な剛性と耐荷重性能です。
左右のパイプを荷室後方のサイドバーまで一本のレールとして延長することも可能で、車内全体のオーバーヘッドシステムとして発展させることができます。
デメリットとしては、パイプやジョイントの部品点数が多くなり、木製天板に比べて製作コストがやや高くなる傾向があります。
また、パイプの継ぎ目やボルトの締め付けが甘いと走行中の微振動でカタカタ音が出やすいため、しっかりとした増し締めと防振対策が必要です。
突っ張りバー+天井ネット式!手軽に導入できる超軽量簡易スタイル
工具を使った本格的な木工や金属加工が苦手な方に選ばれているのが、「突っ張りバー+天井ネット式」の簡易スタイルです。
左右のアシストグリップや天井の隙間に市販のインテリアバー(車載突っ張り棒)を2本渡し、その間に荷物固定用カーゴネットをピンと張ります。
このスタイルの利点は、工具不要でわずか10分で誰でも簡単に設置できる手軽さと、2,000円前後の圧倒的な安さにあります。
しかし最大の弱点として、ネット構造であるため荷物を載せると中央部分が重みで大きく下に垂れ下がってしまいます。
| 構造タイプ | 主なメリット | デメリット・注意点 | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|
| 木製天板マウント式 | 底が平らで小物も安定、見た目の美しさと温もり | 軽量木材の選定が必要、型紙採寸の手間 | 車中泊・バンライフ派全般(最推奨) |
| イレクターパイプ式 | 超高剛性、サイドバー延長やフック追加が自由 | 部材点数が多くコスト高、微振動の防振が必要 | ハードな積載・拡張重視派 |
| 突っ張りネット式 | 工具不要で即日導入、最安費用、車体無加工 | 重みで垂れ下がり視界悪化、重量物積載不可 | 衣類・寝袋の一時置き専用派 |
車体に傷をつけない材料選び!天板木材・固定ステー・落下防止パーツ
自作ルーフコンソールの安全性と完成度を決定づけるのが、使用する木材と固定金具の選定です。
頭上に重量物を設置するため、車体の振動や衝撃に耐えうる頑丈な素材を厳選する必要があります。
ここでは、プロも愛用する軽量かつ高強度な木材と、車体を無加工でマウントできる金具を詳しく解説します。
天板木材の選定!軽さと強度を両立するシナランバーコアと桐集成材
頭上収納の天板において、最も避けなければならないのが「重すぎる木材を選んで車体の重心を上げたり固定部に負担をかけること」です。
ホームセンターで手に入る木材の中で、車載ルーフコンソールに最もおすすめなのが「シナランバーコア合板(厚さ12mm〜15mm)」です。
ランバーコア合板は中心部に軽量な芯材が詰まっており、一般的な針葉樹合板やMDFに比べて約30%〜40%も軽量で、かつ反りに対して極めて強い特徴を持っています。
表面にはキメ細かく白いシナ単板が貼られているため、ヤスリがけを行うだけで滑らかで美しい仕上がりになります。
さらに軽さを極限まで追求したい場合は、「桐(きり)集成材」も非常に優秀な選択肢です。
桐は木材の中で最も比重が軽く、指先で軽々と持ち上げられるほどの圧倒的な軽さを誇ります。
ティッシュや衣類、シェードなどの軽量小物を収納する用途であれば、桐集成材でも強度は全く問題ありません。
アシストグリップ穴を活用する高強度L字ステーとM6ボルトの選定
エブリイの車体には、天井内張りに傷をつけずにボルトオンで金具を固定できる強固な純正ポイントが存在します。
助手席側のアシストグリップ(乗降用ハンドル)固定穴と、運転席側のメクラ蓋を外すと現れるM6の溶接ナット穴です。
このM6ネジ穴は車体のフレーム骨格に直接溶接されているため、内張りクリップとは比較にならない強大な引き抜き耐荷重を持っています。
このポイントに固定する金具として、厚さ2.5mm〜3.0mm程度のスチール製リブ付きL字ステー(アングルブラケット)を選定します。
ボルトは首下長さ15mm〜20mmのM6スチールボルトを使用し、内張りの傷防止と面圧分散のために外径20mm以上の大径平ワッシャーを必ず挟み込みます。
スプリングワッシャー(ばね座金)を併用することで、走行中の激しい振動によるボルトの緩みを物理的にシャットアウトできます。
急ブレーキでも荷物が飛び出さない!前面ストッパーバーと防振フェルト
ルーフコンソールの自作において、絶対に忘れてはならない安全装備が「前面の荷物落下防止ストッパー」です。
走行中に前方の車が急停車した際や下り坂のブレーキング時、棚の上の荷物には強烈な前向きの慣性力が働きます。
天板がフラットなままだと、積んでいた荷物が前席のフロントガラスや乗員の顔面めがけて激しく飛び出してくる大惨事になりかねません。
これを防ぐため、天板の前面エッジに高さ30mm〜50mmの木製立ち上がり板、または外径10mm〜12mmのアルミ丸パイプバーを確実に設置してください。
物理的なフェンスが前面をガードしていれば、急ブレーキ時も荷物の前への飛び出しを100%防止できます。
また、天板の上面全体に100均でも手に入る粘着付きフェルトシートやコルクマットを敷き詰めておくことも極めて効果的です。
荷物の滑り止め効果が飛躍的に高まるだけでなく、走行中に小物が跳ねてカタカタと音を立てる不快な異音を完全に吸音してくれます。
初心者でもできる!エブリイ用自作ルーフコンソールの具体的なDIY製作手順
ここからは、実際にエブリイの頭上にルーフコンソールを組み上げる具体的な4つの手順を解説します。
大掛かりな木工機械は不要で、ノコギリとドライバー、ドリルがあれば自宅のガレージや駐車場で十分に製作可能です。
失敗を防ぐためのプロの要点を抑えながら、順を追って確実に作業を進めていきましょう。
STEP1:段ボール型紙で実車フィッティング!サンバイザー動作確認
製作の第一歩は、いきなり高価な板をノコギリで切るのではなく、段ボールを使った「原寸大型紙の作成」からスタートします。
エブリイの天井内張りは前後に緩やかなカーブを描いており、フロントピラー周辺も複雑な三次曲面になっています。
幅約1,050mm〜1,100mm、奥行き約250mm〜300mmに切り出した段ボールを車内に持ち込み、仮当てします。
この段階で、運転席と助手席の両方のサンバイザーを実際に下ろしたり跳ね上げたりして可動域をテストします。
サンバイザーが段ボールの先端にぶつかる場合は、当たらなくなるまで段ボールのエッジをハサミで少しずつ切り詰めていきます。
同時にルームミラーを覗き込んで、後方視界がしっかり確保されているかも入念にチェックしてください。
型紙の段階でミリ単位のフィッティングを完璧に済ませておくことが、木工工程での失敗をゼロにする最大の秘訣です。
STEP2:木材のカットと丁寧な面取り・ウレタンニスによる表面保護
完璧な型紙が完成したら、シナランバーコアまたは桐集成材の上に型紙を置き、鉛筆で正確に輪郭を墨付けします。
墨付け線に沿ってノコギリや電動ジグソーでゆっくりと木材を切り出していきます。
切り出しが終わったら、安全対策として天板の手前側の角をノコギリとヤスリで丸くカット(R30加工)してください。
さらに木材の全周のエッジを紙やすり(#120)で削り落とし、指先で触れても痛くないよう滑らかな面取りを施します。
おすすめは「水性ウレタンニス(つや消しクリア)」で、刷毛で薄く均一に塗り伸ばし、乾燥後に#400の耐水ペーパーで軽く研磨して2度塗りします。
ウレタン塗膜が形成されることで木材が強固に保護され、濡れたタオルや水滴が付着してもシミにならずサッと拭き取れるようになります。
STEP3:車体側アシストグリップ部へのブラケット取り付けと固定
木材の乾燥を待つ間に、エブリイの車体側へベースとなるL字ブラケットを取り付けます。
助手席側のアシストグリップを固定しているプラスネジ(またはボルト)をドライバーで外し、アシストグリップを取り外します。
運転席側にアシストグリップがないグレードの場合は、内張りに付いている楕円形のメクラ蓋を内張りはがしで外すとM6メネジが現れます。
露出したM6ネジ穴に、大径平ワッシャーとスプリングワッシャーを通したM6ボルトで強固なL字ステーをガッチリ締め込みます。
ステーが車体の内張りと直接擦れてプラスチックを削らないよう、ステーの裏面に薄手のフェルトシートやゴムシートを貼り付けておくのがプロの気配りです。
STEP4:天板のマウントと落下防止バーの設置・走行テスト
いよいよ完成した天板を車内のステーの上に載せてマウントする最終組み立て工程です。
天板を左右のステーの上に載せ、下側から木ネジ(長さ10mm〜12mm程度)でステーと天板をしっかりとビス留め固定します。
天板の前面両端にパイプソケットを取り付け、アルミ丸パイプを渡して落下防止バーを設置します。
最後に近所を数キロテスト走行し、段差を乗り越えた際にカタカタ音や異音が発生しないかを最終チェックします。
走行中の異音が完全に消えていることが確認できれば、あなただけの極上ルーフコンソールが堂々完成です。
| 必要アイテム | 推奨仕様・規格 | 主な入手先 | 概算費用 |
|---|---|---|---|
| 天板用木材 | シナランバーコアまたは桐集成材(厚さ12〜15mm) | ホームセンター | 約2,000円〜3,500円 |
| 固定用L字ステー | スチール製リブ付き高強度アングル(左右2〜4個) | ホームセンター | 約800円〜1,500円 |
| 固定ボルト・座金 | M6×首下15〜20mmボルト、大径平ワッシャー | ホームセンター | 約300円〜500円 |
| 落下防止パイプ・金具 | アルミ丸パイプ(外径10〜12mm)、首長ソケット | ホームセンター | 約800円〜1,200円 |
| 塗料・防振資材 | 水性ウレタンニス、粘着付きフェルトシート | ホムセン / 100均 | 約600円〜1,000円 |
車検適合と走行中の安全対策!保安基準を確実にクリアする鉄則
自作ルーフコンソールを車内に設置するにあたり、快適性以上に絶対妥協してはならないのが「安全性と保安基準の適合」です。
万が一の事故の際に乗員を守り、警察の取り締まりや車検でトラブルにならないための法的ルールを正しく理解しておきましょう。
ここでは、道路交通法および道路運送車両の保安基準に適合させるための必須鉄則を詳しく解説します。
車内突起物規制のクリア基準!R2.5以上の面取りとボルト保護
道路運送車両の保安基準第18条では、車室内の乗員が接触する可能性のある部位に対して「車内突起物規制」が定められています。
万が一の衝突時に乗員の頭部や身体がぶつかった際、鋭利な角で致命傷を負うことを防ぐための安全基準です。
具体的には、車内に露出する家具や棚の角はすべて曲率半径2.5mm以上(R2.5以上)に丸められていることが法律で義務付けられています。
木製天板のエッジを丁寧にサンドペーパーで面取りし、四隅の角を大きく丸める作業は、使い勝手だけでなく車検適合の観点からも必須の工程です。
また、固定に使用したボルトの先端やステーの金属エッジが露出していると突起物と判断される恐れがあります。
(出典:国土交通省 道路運送車両の保安基準)
工具不要で外せる「積載物扱い」の徹底と走行中の荷崩れ防止義務
自作ルーフコンソールが車検時に「工作物(車両構造の変更)」とみなされるか、単なる「積載物(荷物)」とみなされるかは極めて大きな分岐点です。
工具を使わずに手で回して外せる「手回しノブボルト」等でステーを固定しておけば、法的には荷物扱いとなり構造変更手続きは一切不要になります。
荷物扱いであれば車検の合否に影響を与えず、検査員から指摘された場合でもその場で手で外して受検することができます。
さらに道路交通法第71条第4号により、運転者には「積載した荷物が転落・飛散しないよう確実な措置を講じる義務」が課せられています。
頭上の棚に置いた荷物が走行中の振動や急ブレーキで落下すれば、運転操作を妨げて重大な交通事故を引き起こす危険があります。
重い荷物や硬い金属製品は絶対に頭上に載せず、ティッシュやシェードなどの軽量品に限定した上で、前面バーによる落下防止を徹底してください。
(出典:JAF公式 車中泊の注意点と車内環境管理)
エブリイの自作ルーフコンソールに関するよくある質問(FAQ)

エブリイ用ルーフコンソールの自作にあたり、多くのDIY初心者が疑問に思うポイントをFAQ形式でまとめました。
製作前の不安や疑問をすっきり解消して、安全で確実な作業に役立ててください。
Q1. サンバイザーを下げたときに天板に当たりませんか?
A. サンバイザーの回転軸から後方へ約60mm〜80mm離した位置に天板前面を配置すれば、サンバイザーを前後に倒しても全く干渉しません。エブリイDA17系の場合、天板の奥行き寸法を250mm〜280mm前後に設定するのが最も干渉のない黄金サイズです。もしそれ以上の奥行きを確保したい場合は、サンバイザーの可動域に合わせて天板の左右先端を部分的に切り欠くことで完全に干渉を防ぐことができます。
Q2. 走行中の急ブレーキで荷物が前に滑り落ちてきませんか?
A. フラットな天板のままだと急ブレーキ時に荷物が前へ飛び出す危険がありますが、天板前面に高さ30mm〜50mmの立ち上がり板やアルミ丸パイプバーを設置しておけば物理的に飛び出しを100%防止できます。さらに天板の上面に粘着付きフェルトシートや滑り止めシートを貼っておけば、通常走行時の荷物の前滑りや横揺れも完全に抑え込むことができます。
Q3. 天井の内張りに穴をあけずに取り付けることはできますか?
A. 完全に無加工・穴あけゼロで取り付け可能です。助手席側のアシストグリップ取り付けネジ穴と、運転席側の内張りメクラ蓋の奥にある純正M6溶接ナット穴をそのまま利用してボルト留めします。車体の鉄板にドリルで穴を開ける必要が一切ないため、愛車に傷をつけず、いつでも新車時のノーマル状態に100%原状回復することができます。
Q4. 自作ルーフコンソールの耐荷重はどれくらいを目安にすればいいですか?
A. 純正M6ナットと厚さ2.5mm以上の高強度スチールステーを使用した場合、棚自体の静止耐荷重は約10kg〜15kg程度まで耐えられます。ただし、前席乗員の頭上という設置場所の性質上、安全面から載せる荷物の総重量は『3kg〜5kg以内』を目安にすることをおすすめします。ティッシュ、サンシェード、タオル、衣類などの軽量なソフトアイテムを中心に収納するのが鉄則です。
Q5. 車検の時にルーフコンソールを載せたままにしておいても通りますか?
A. 天板の角がR2.5以上に面取りされ、ルームミラーの後方視界や前方視界を遮っていなければ、そのまま車検に通るケースがほとんどです。ただし、ディーラーや指定整備工場によっては社外パーツの積載に厳しい内規を設けている場合があります。手回しノブボルトで手軽に取り外せる構造にしておけば、当日だけ棚を降ろして受検できるため最も確実でトラブルがありません。
まとめ:自作ルーフコンソールでエブリイの頭上空間を極上収納に変えよう

エブリイのハイルーフに広がる頭上空間は、工夫次第で車内の利便性を何倍にも高めてくれる最高のフロンティアです。
自作ルーフコンソールを導入すれば、散らかりがちな小物が美しく片付き、車中泊でも普段のドライブでもストレスフリーな快適空間が手に入ります。
サンバイザーの開閉クリアランスとルームミラー視界をしっかり確保し、丁寧な面取りと落下防止バーを設ければ、安全性も車検適合も万全です。
純正品のわずか4分の1の予算で手に入る自分だけの特等席収納を、ぜひ愛車のエブリイにDIYして極上のバンライフを満喫してください。


